とあるイベントを見に行った帰りに、中学時代の同級生の女の子とバッタリ出会った。
他愛もない話をしていたのだが、自然と中学時代の話になった。
聞くとその子は、好きというほどではないにしても俺にある種の好意を持っていたのだと言う。
なぜそれを早く言わない! と怒ったりしてもいいのだが、俺は(変態という名の)紳士なので自制した。
そうなるとまあ今はどうなのよみたいな話になったのだが、
向こうは今フリー、昔のままの好意あり、俺フリー、俺もまあどちらかと言えば好きだったというのもあり、何となくいい雰囲気に。
そうするとなんだね、一気に恥ずかしくなるあたりが俺の恋愛の場数の少なさが露呈してしまうわけで。
なんて思っていると「さっきのは嘘、本当はめっちゃ好きだった」という意の発言があり仰天する。
なぜ最初に言わない! と怒ったりしてもいいのだが、前にも言ったとおり俺は(変態という名の)紳士なので自制。
まあいきなり「あたしあんたのこと昔めっちゃ好きやったんやんか」とか言われても困るのでよかったと言われればよかったのだが。
念のため「お金ないよ?」と言ってみたのだが、どうもマルチや宗教ではなかったようでその点は一安心。
つかこの歳で恋愛って! 純愛ですか! ケータイ小説並の純愛ですか! とか思ったのだが、
そもそも俺は純愛とか分からなかったのでツッコミも空転する有様で一人で「頭がフットーしそうだよぉ!」とか言いたくもなるわな。
で、とりあえず帰りましょうかということで駅に向かったのだが、そこで
「ごはんよー」
という声で目を覚ました俺はそそくさと起きて昼食をとったのであった。
そんな話ねえよ。100パー宗教だよ、宗教。
夢とか見んな。