冠婚葬祭での欠席を認めないLPGAとアメリカ下部ツアーの予選会参加での欠席を認めるJGTO

3ツアーズ出場選手決定!横峯さくらは罰金100万円で欠場【国内女子 JLPGA LPGA】|GDO ゴルフダイジェスト・オンライン

姉の結婚式に出席するため、欠場することを公言していた女子の横峯さくらはメンバー入りせず、日本女子プロゴルフ協会(LPGA)の規定で罰金100万円を支払うことになった。

結局払うことになったのかと思って読んでいたのだが、その理由や同じ大会を欠場する男子選手の取り扱いを読んで呆れた。

姉の結婚式のために欠場するLPGAの横峯(ランク2位)は、協会のTPD(トーナメントプレイヤーズ・ディビジョン)事業部で、規定にある「正当な理由」ではないと判断され、罰金100万円が科されることになった。

JGTOのS.J.パク(ランク3位)は同時期に行われる米国下部ツアーのQTに出場するために欠場するが、JGTOは「正当な理由」と認めたため罰金が発生しないという。

姉の結婚式は正当な理由ではなく、予選会は正当な理由であるというのは男子と女子での解釈の違いなのか、それともゴルフ界全体の認識なのか。


LPGAの会長、小林浩美のコメントはこんな感じだ。
横峯さくら3ツアーズ欠場問題に、小林浩美会長がコメント【国内女子 JLPGA LPGA】|GDO ゴルフダイジェスト・オンライン

罰金問題について「まだ作業中ということで、私から言えることはありません」と、手続き上は決定が下っていないことを強調。そのうえで「規定の文言には“冠婚葬祭”という言葉は入っていません」と事実関係を話すにとどめ、自らの見解を示すことは避けた。

そのまま受け取れば親族の葬儀での欠席もペナルティ対象であるということになる。


さて、この大会は日立製作所が特別協賛となっている。
その日立製作所から出ているニュースリリースにはこんなことが書いてある。

「日立3ツアーズ選手権」は「for CHILD CHARITY」をテーマに、ゴルフを通じた社会貢献を目的とし、チャリティ活動に主眼を置いた大会です。会場では募金活動や来場者を対象としたチャリティイベントを実施します。入場料金やイベントの参加費、集まった募金の全額、出場選手が獲得した賞金の一部は、難病を抱える子どもたちや家庭環境に恵まれない子どもたちを支援する団体などに寄付されるほか、ジュニアゴルファーの育成に役立てられます。
さらに、2011年度より「東日本大震災復興支援」を大会のもう一つのテーマに位置づけています。『チカラをあわせて、日本の未来へ。』をスローガンに、各ツアー協会および出場選手も獲得賞金の一部を支援金として拠出するなど、大会全体で復興を支援していきます。なお本年は、獲得賞金の20%をチャリティとして拠出します。

身内の冠婚葬祭での欠席すら許さない大会がチャリティ主眼とは悪い冗談にしか思えない。
チャリティとは慈善の心に基づいて行われる行為だそうだが、人の門出すら素直に祝えないような大会のどこに慈善の心があるのか。
何が「チカラをあわせて、日本の未来へ」だ。白々しい。
一番力を合わせてないのは誰か、胸に手を当てて考えてみれば良い。