ATMを破壊した話

嘘です、詰まっただけです。


コンビニATMで預け入れをしようと1000円札を数枚入れたところ、「紙幣をお返しします」みたいな表示が出て1枚返ってきたんですよ。
ああ、折れ曲がってたかなと思ってその1枚を取り出すも特に問題なし。
もう1回入れればいいやと思って閉じたフタが開くのを待ってたんだけど、「ピピー、紙幣を確認して下さい」という音声が鳴り続けてですね。
5回目のピピーで「あっこれ完全にトラブった時のあれだわ、電話の刑だわ」と察知したところ見事ハイパービッグボーナスに当選していて画面には「ただ今お取り扱いできません」の告知が。
さっそくATM備え付けの電話でおはようコールABCをしたところ「こちらにも故障の情報は来ております」という返答があってこれが監視社会かなどと震えつつ衆人環視の中壊れました会話。
「警備の者がそちらに向かいますので20分から30分程度お待ちいただけますか」と言われたので蚊の鳴くような声でハイと答えたところ、「今から確認のための番号をお出ししますので明細書発行部分をご覧ください」と言われおっなんだなんだバスガイド気取りかこちとら完全にATMぶっ壊した男としてある意味観光資源になってるのでむしろ俺をご覧ください的な妄想をしつつ明細書が出てくる部分を見ているとスーッと番号の書かれた紙が出てきて完全に監視社会に取り込まれた人間として震えが止まらなくなってきたところで一旦CMです。
で、その後も名前を聞かせろというので答えたら最初の1文字目を何度も間違えられてどうせ俺は滑舌悪い男ですよそのうちアメトーーク!で滑舌悪い芸人として呼ばれるかなとか考えつつあっ俺芸人じゃねえやてへぺろとかわいい顔をして応対をしていたら「今警備の者が到着する時間がわかりました!」という緊急速報が入ってきて情報伝達スピードの早さに震えてしまい先ほどの監視社会の震えと共鳴して口からゥァァという低い声が出てきそうになったので逆位相の声をホーミーの要領で出して打ち消したりしつつ電話終了。
しばらくして警備会社の人が来たので俺です俺ですというアピールをしながら見ていると無表情のまま「しばらくお待ち下さい」と言われたので俺ちょっとはしゃぎすぎたかなと反省しつつ待つこと15分。
途中で「紙幣を確認しましたが普通のシワくらいしか確認できません、詰まりそうなシワではないです」というやりとりが漏れ聞こえてきて「ほら見ろ俺のせいじゃなくてATMが悪いんじゃねえか誰だよこのATM作った奴はさっさと品質保証部の上のやつ出せや」と決して口には出さず脳内サンドバックにワンツーを打ち込みつつカードと紙幣の返却と相成りました。
で、紙幣確認しろと言われて数えてみたら足りないので「足りない! アタシのお金が足りない! 全然終了じゃない! おかしい! 女将を呼べ!」などと騒いだところ結局俺の数え間違いであり完全にクレーマーとなってしまったので新たな観光スポットとして生きるor帰宅の選択を迫られたので足をぐるぐるマークみたいな感じにして帰ってきたのが今日あった出来事です。


オチとしてはATMに預けるくらいの収入ができてよかったねということです。
終わり。


バクマ 六角L型バール 19×900mm
バクマ
売り上げランキング: 1,741