例の弁護士について何が起こってるのかものすごくざっくり書く

「インターネットの闇は深い」匿名の「誹謗中傷」と戦う唐澤貴洋弁護士インタビュー|弁護士ドットコムニュース
この人の名前だけはよく見るがいったいなにが起こっているのかわからない人のため「なんでこの人は中傷されているのか」というのをざっくり書くので呆れたり情けなくなるなり嘆くなりしてほしい。

1.2chのなんJ板のコテハン(嫌われてる)が誹謗中傷される
2.そのコテハンが弁護士に相談する
3.弁護士がコテハンを中傷した人物の発信者情報開示請求を行う
4.なんJ板の住人が「弁護士じゃなくてもできるようなことをわざわざ金を取ってやるというのは詐欺行為に近い」という理由で非難する
5.なんJ住人、IPが開示されただけでは何もできない(後述)と知り調子に乗り始める
6.ほぼ同時に弁護士の事務所アカウントが某ジュニアアイドルのアカウントをフォローしているのを発見する
7.「何の意味もない開示請求で私腹を肥やしジュニアアイドルのアカウントをフォローしているような弁護士は馬鹿にしてもいい」という謎の理論が成立する
8.開示に意味は無いんだからいくら誹謗中傷をしても怖くない(後述)という理屈で誹謗中傷がエスカレート
9.弁護士が自身に対する誹謗中傷に対してIPの開示請求を行ったことによりさらにエスカレート
10.「どこまで書いたら開示請求されるのか」という誹謗中傷チキンレースが始まる
11.歯止めが効かなくなり、twitter連携の悪用で殺害予告を大量に行うなどの手口で殺害予告の世界記録を競ったり(1位はジャスティン・ビーバー)ニコニコ動画のMMD杯に大量のMAD動画を投稿したり全く関係ないサイトをクラックして弁護士ネタを表示させたりする事態に
12.現在に至る

書いてないけど誰がどう見ても犯罪だろっていう行為が証拠写真付きで自慢気に書かれてたりする。
見たい人は自分で探してください。

もちろんこれらの行動に対して批判が起こることはあるが、当人(とそれを擁護する連中)たちの言い分はこんな感じ。
はてなブックマーク - 「インターネットの闇は深い」匿名の「誹謗中傷」と戦う唐澤貴洋弁護士インタビュー|弁護士ドットコムニュース

誹謗中傷や殺害予告を肯定するつもりは毛頭無いけどこいつの炎上を加速させる行動には問題ないの？って言ってるのに

開示請求のやり方もわからないのにネット強いって嘘ついて燃えてた依頼人をさらに炎上させたのはさすがにダメだと思う。それでもお咎めない？弁護士業界もたいがい闇が深そう。

>根拠のない誹謗中傷|なんJの糞コテの相談を請け負ったっていう根拠があるんですがそれは

だいたいこんな感じで「向こうが悪いんだから何をやってもいい」くらいの認識。
twitterではさらに知的レベルを数十段階落としたような意見が多数あったけど転載するのも馬鹿らしいので見たい人は適当に探してください。

ちなみに何をやってもいいというわけでは当然無く、逮捕者も出ている。
http://mainichi.jp/select/news/20140508k0000e040237000c.html - 2014年5月8日 13:30 - ウェブ魚拓

逮捕容疑は３月３日、弁護士の実名を挙げて「メッタ刺しにして殺す」と書き込んだ疑い。「この弁護士への脅迫なら捕まらないと思った」と容疑を認めているという。同課は昨年１２月にも、同様の書き込みをしたとして大分県の高校生（１７）を同容疑で書類送検している。

逮捕者が出ても誹謗中傷が止むどころか逮捕者を「殉教者」としてネタ扱いしているのが現状。
裁判沙汰になってるのも何人かいるとかいないとか。

本当にざっくり書いているので細かいところは適当だけど大きく間違っているところはないはず。
ネットでの誹謗中傷の例としてよく出てくるスマイリーキクチ事件は「殺人犯だから」という理由(デマ)で中傷がエスカレートしてたけど、今回の件はさらに敷居が下がって「気に入らないから」「面白いから」「みんながやってるから」くらいの認識で誹謗中傷が行われているわけで。
関わってる人間がヘタしたら4桁行くんじゃないかってくらいいるというかなり異常な事態だけど、逮捕者が出てもなおやめない連中がそれだけいるということなので個人的にはもっと逮捕していいと思うんだけど警察もやる気が無いからどうにもならんね。
警察や弁護士が舐められ始めているというのは法治国家としてどうなのよと思うわけですが、まあ現実は放置国家だよなというどうでもいいネタでお茶を濁していきたいと思います。

追記