この話ばっかりだな。
「飲酒CMモデルは25歳以上」の自主基準は息苦しくないか│NEWSポストセブン
今月1日、酒類関連9団体でつくる「飲酒に関する連絡協議会」が、広告・宣伝に関する自主基準を一部改正し、施行した。CMなどの広告において「未成年者をモデルに使用しない」という基準が、「25歳未満の者を広告のモデルに使用しない」「25歳未満にみえる表現はしない」に変更されたのだ。
俺も確認を怠っていたので反省しないといけないんだが、昨年の7/1以前は未成年者でなければCM起用はOKだったらしい。
ということは例の氷結CMもそれまでに公開されていれば問題にはならなかったはず。
で、その氷結CMが公開されたのが自主基準改正から1ヶ月後の8/2ということに気づいて「あれ?」となった。
実はこの「25歳未満の者を広告モデルに使用しない」という方針は、昨年の時点で、ほぼ策定されていた。酒類の広告には法規制がなく、業界が自主基準を作っている。アルコール健康障害対策基本法を受け、設置された専門家による作業部会の意見を踏まえ、協議会で議論がたたかわされてきた。
25歳未満のタレント起用自粛は「若いタレントのCMは未成年者にも飲酒への関心を高めている」との指摘を受けて、2015年8月31日に内閣府の作業部会で報告されていたもの。参考にしたのは、18歳から飲酒できるオーストラリアと、21歳からのアメリカの例だったという。両国では、CMに「明らかな成人」として出演できるのは25歳以上と定めていたのだ。
この辺もちょっと勘違いしていて、俺はてっきり消費者団体と企業がすり合わせでつくった自主規制だと思いこんでいた。
しかし実際は内閣府の作業部会での専門家からの意見を元に作成されたものだとわかった。
まあ座長がASKの代表なんだけどな。
アルコール健康障害対策関係者会議 - 内閣府
議事録読んだ限りでは酒を嫌ってる人間がヒステリックに決めたということでは当然なく、無理難題を押し付けているがそういう姿勢を見せるのが大事なんだという感じで自主規制案が決まった感じ。
「この提案全部飲んだらCMとして骨抜きになるだろうによく対応してくれた」みたいなこと言ってる人もいる。
で、そういう空気の1ヶ月後に「自主規制? それテレビCMの話でしょ? ネットは関係ないというのが業界の判断なんで」という態度であのCMを出してきたわけですよ。
そりゃ怒るわな、未成年への影響を最小限にしたいっていう理由で作った自主規制案が「ネットは関係ないんで」という理由で反故にされたんだから。
テレビでは規制されるのをわかってて「ネットでは関係ないんで」ってことで押し通そうとしたんでしょ、ひどい話だよ全く。
H27/8/31の議事録には
なお、自主基準の改正作業に移るわけですが、この改正に当たりましては、現在契約しているタレントとの契約期間の問題もございますので、即実施というわけにはいかない。ある程度の経過期間を設ける必要があることを御理解いただきたいと思います。
という記述がある。
このワーキンググループ開催から1年後に自主規制の改正がされて、その1ヶ月後に21歳のキャラが出るCM。
1年前からわかってたんですよ、年齢規制されるってことを。
わかってて規制後にCM出したんですよ。
半年前倒ししてれば誰も文句言わなかったはずなんですよ、これ。
その時点では未成年じゃなければOKだったんだから。
まあ「規制前にぶち込んできたな」ぐらいの嫌味は言われるかもしれないけど。
この流れをひっくるめて考えるとさ、業界側は自主規制なんか全くしたくないってことなんじゃないのかね。
未成年の飲酒なんか知ったことか、影響とか知らねえし規制されてもネットで出せばいいんだろぐらいの気持ちで自主規制案の作成に関わっていたと考えてしまうのは果たして行き過ぎなのかどうか。
未成年に悪影響を与えたくないと思ってたらなんでそういう自主規制案になったのかはわかるはずなんだよ。
それに従いたくないなら案が固まるまでに反論なり何なり出すべきだったんだよ。
でもやったのは「ネットだから自主規制関係ない」というまさかの自主規制無視。
エグい以外の何物でもない。
もうアニメが貶されたとかいうアホの意見はどうでも良くなってきたな。
酒造メーカー側は自主規制案が出てからずっと自主規制を無視する方法を探すような業界だった、って考えるとなんかもう酒のCMとか全部規制しちゃっていいよという気分です。
これからは氷結じゃなくてクリアクーラー(セブンイレブン専売のアサヒ缶チューハイ)飲むことにします。すだち味うめえし。
ビール類もブリュー(セブン専売サントリー第3のビール)と金麦でいいや。