将棋電王戦、ソフト側が突然投了 棋士側、初の団体勝利:朝日新聞デジタル
巨瀬さんは「この形に誘導されると不利になるのは分かっていて、投了しようと思っていた。勝ち自体にはそんなにこだわっていなかった」と話した。
電王戦最終局、異例の「21手投了」に至ったAWAKEの真意は 「一番悪い手を引き出して勝っても意味ない」 - ねとらぼ
記者会見で投了の意図を問われた巨瀬さんは、「ハメられる形の中でもかなり損している局面。あのまま指し進めても勝ち目はなかった」と説明。また阿久津八段の指し手に対しては、「すでにアマチュアが指して知られているハメ手をプロが指してしまうのは、プロの存在意義を脅かすことになるのでは」「一番悪い手を引き出して勝つというのは、何の意味もないソフトの使い方」と厳しいコメントを寄せました。
電王戦は開発者が鍛え上げた、いわば直属の弟子みたいなものをプロ棋士と戦わせるという構図なわけで、その結果に対して「アマチュアが見つけたハメ手を指すな」「一番悪い手を引き出させて勝って何が嬉しいのか」みたいな事を吐き捨てるように言うのは非常に残念。
そのハメ手のことを弟子に教えていない指導者の責任はどこに行ったのか。
というかハメ手に関しても「勝手に馬の評価関数を高めた結果」の手なので正確にはハメ手ではない。
麻雀初心者に筋のことを教えると馬鹿正直にリーチに筋打って筋引っ掛けに引っかかるが、それと同じ。
それを「初心者相手にかわいそうだから筋引っ掛けは自粛しよう」などと思う人間がどこにいるのか。
指導対局ならともかく、勝ち負けが記録される公式の場での戦いでそんな人間がいるとは思えない。
今回の件もそういうことだと思う。
将棋の常識としてありえない手を打ってるわけでもないし。
で、それを実行した阿久津八段も、それで負けたAWAKEもどちらも悪くはない。
残念だったのは終わった後に恨みつらみを吐き捨てた巨勢氏の態度だけだった。
2ch名人 巨瀬氏が主張するプロの存在意義について、記者から質問
記者
今日の対局についてですが、
再三、アマチュアが指した手をプロが指すのは残念だと発言しましたが、
アマチュアが指した手であれ、コンピュータの指した手であれ、
プロが盤上の最善手を追求するのは棋士の尊さでもあるようにと思うのですけれど、
なぜ、それが残念だと思われるのですか?
先程、プロの存在意義を脅かすという発言がありましたが、なぜプロの存在が脅かされるのでしょうか?
それが否定された時、棋士はどうあらねばならないのでしょうか?
巨瀬氏
いや、単純に今日の将棋を見て面白いのかと思ったのがまず一つある思います。
プロが勝たなければいけないのは確かなのですが、面白いと思ってもらわないと、
今後、将棋界が生き残っていくのは大変なんじゃないかと思っていて、
今日の指し方はそれを否定するような指し方だと思いました。
だから、それでプロの存在意義を否定すると発言しました。
今、一番将棋界に泥ぶっかけてるのはあなたですよ、わかってますか。