政府病院

看護師「先生、急患です! 交通事故で瀕死の患者が運ばれてきました!」
医師「よし、運んできたまえ。適切に処置をしようじゃないか」
看護師「出血がひどいです、まずは止血を! 輸血の準備もしましょう!」
医師「待て、その止血は本当に必要か? 輸血をしなければならない根拠は?」
看護師「止血しないと死んでしまいます!」
医師「止血することによって患者の容態にどういう変化があるか検査してみよう」
看護師「そんなことをしている暇はありません!」
医師「輸血だってタダじゃないんだよ。どうにかして減らさないと」
看護師「そんなこと言ってる間に出血がひどくなっています!」
医師「それより老後のことを考えてヒアルロン酸与えた方がよくない? ひざとか痛むと大変だよ。どこかに皇潤なかったっけ?」
看護師「何を言ってるんですか! 死にそうなんですよ!」
医師「将来苦しんだら大変じゃん。老後の生活を考えて言ってるんだよ」
看護師「あーもういいから輸血急いで!」
医師「ほら見ろ、救急隊員の処置が悪いから無駄に血液が必要になったじゃないか」
看護師「救急隊員の文句ばっかり言うのはやめて下さい!」
医師「だってあいつらのやること全部気に入らないんだもん。全部批判しとけばいいんだよ」
看護師「患者の呼吸が荒くなっています!」
医師「しょうがないなぁ。ん? 電話だ。○×病院の血液のストックが不安? よし、うちの持ってって」
看護師「先生! うちの血液だって足りてないんですよ!」
医師「だって他の病院が足りてないなら助け合わないと。うちの血液はうちの患者だけじゃなく世界中の患者のものだし」
看護師「ふざけたこと言わないでください!」
医師「友愛精神だよ、知らないの?」
看護師「いいから真面目にやれよ、お前医者だろ!」
医師「真面目にやってるんだけどね。あ、そうだ。病室に置くテレビのレンタル無料にしない?」
患者「お……まえ……ふざけ……んな……」
医師「そういう患者さんの声は期待の裏返しってことでね、僕頑張ってるでしょ?」
看護師「お前患者助ける気あるのか!」
医師「トラスト・ミー」
看護師「もうお前帰れ」